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by うるとら

錬金術

『一つ目小僧と瓢箪 性と犠牲のフォークロア』 飯島吉晴著 より



錬金術は通常卑金属を黄金に変えることを目的としたもの  卑金属(容易に参加する金属⇔貴金属)

科学の前進

あらゆる心理や宗教の本質をなす



「すべての事物をあらゆる場所で永遠に完成させること」をめざす

「自然や生命や死や、永遠や無限のもっとも深い秘密を解明する」

(スタニスラス・クロソウスキー・デラ・ロラ『錬金術』種村季弘訳、平凡社、一九七八年)




錬金術で重んずる黄金とは、不変で完全で祝福された状態の魂のシンボルであり、黄金の獲得を目指すことは同時に悟りの境地のように意識が根源的に変革されて高次の認識水準に達することをも意味した。

「金」は新しく生まれ変わった再生の象徴ともされた

タタラの仕事は、世界創造神話の反復とみしうる面がありますから、もののはじまりや蘇りということにはとくに敏感なのです。


「賢者の石」
卑金属から黄金に変える赤くて重い石

液化すると延命長寿の霊薬となり

あらゆる病気に効く万能薬

暗号、謎、難解な秘密のテキスト 秘密の保持
錬金術の知識は破壊的な力があるのと、自己犠牲なくしてはそうそう簡単には秘術には近づかせないため


レビス(石)
頭が二つで体が一つの両性具有者

両者の結婚=結合

黒 不敗の段階で、結合の後の死  (死体、髑髏、カラス)

白 甦り (白鳥) 肉体と魂との合体による復活の段階 → 銀

  火によって加熱

赤 灰の中から蘇生する「不死鳥」 ペリカン
   (「哲学の卵」の中に閉じ込められた戴冠した若い王) ?

  赤い「賢者の石」が生まれる ←卑金属を黄金に変え、霊薬や万能薬


  赤い石は、溶けた金と混ぜる

  
    「賢者の石」が完成する


賢者の石を持つ者は、姿を消したり空を飛んだり、あらゆる不思議な力を得る




秘教(ヘルメス)的錬金術
 錬金術師がめざした黄金は金属(物質)ではなく
 魂の浄化を象徴した霊的黄金である意識の至高状態をいう

錬金術師は自然になりかわって自然の作業を成就し、卑金属を黄金に変成させて自然を完全なもとし、時間にとってかわる





修験道 永遠の生命の探求をめさした煉丹術(錬金術)と同じ 若尾五雄

金を採集するための苦難が、
苦難そのものが、目的のようになり変形している
本来は、修験の服装や持ち物も、前人未踏の地に金や水銀を探すためのものだった



真っ赤に溶けた液状の金属
(金山彦神はこのたぎる金属から生まれたのであるが、
古事記ではこれを「吐り」と称している)

強烈な自然の力に触れる―社会的に危険視
タタラ師はどんな物質にも属さない、金属の塊に触れる





錬金術の図像
 ウロボロス われとわが尾を噛んだ図像
   「無限にして永遠なる一者」

自我の自立=龍を退治する英雄神話(エーリッヒ・イーマン)


頭と尾の結びつき――常陸の鹿島沖

龍蛇は頭と尾が結びつき一つの輪となって日本を取り囲んでいる「伊勢暦」

鹿島大神(建御雷神)が押さえている要石==頭と尾の結びつき


中沢新一



『一つ目小僧と瓢箪 性と犠牲のフォークロア』 飯島吉晴著 より
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by ultramal | 2006-06-18 17:56 | 瓢箪/蔵王権現